こんんちは、saccoです。
本日は、最近、ボタニカルセミナーで描いた習作をアップします。
こちらは紅花です。
お花の部分をアップで見ると、
丸筆を花の中心から外側に向かってシュッシュと勢いよく動かして描きます。
切れ味の良いエッジの効いた線にすることがポイントです。
花の中心部は結構強い鮮やかな赤です。思い切って強い赤をのせました。
こちらもできるだけ鋭角な線となるようにします。
全体に色が入ると少し目を細めて対象を観察しましょう。細部にばかり目が行きがちですが、立体として大づかみに見た時のトーンを入れることで完成度が上がります。
左上の方向から光が当たっていますので、右下の辺りに濃いめのオレンジを面で入れ、更に外側の狭い面積に緑色をグレーズして影色にしました。やり過ぎると汚くなるので、少しずつ調子を見ながら、2,3回に分けて着彩します。
左上の方は、ほわっと明るくするために、水を含ませた筆で軽く絵具をこそげ取りました。筆跡のエッジが曖昧になり、花の丸みが表現できます。
最後に境界のグリーンの色をぐっと締めて(強めのグリーンを入れて)仕上げました。
こちらはマトリカリアです。
2時間ほどの限られた時間ですし、鉛筆での下書きは大まかな花の位置、茎の位置の当たりをとるだけにして、いきなり筆で描画していきました。
白い花ですので、輪郭線は薄めのグリーンにしました。グレーを選択するよりも軽やかな雰囲気になります。
お花のアップはこちら。グリーンでトーンを入れて行くときは、できるだけ線が単調にならないように、トーンを拾うようにして強弱を付けてみました。
花粉の黄色も同じですね。輪郭線に沿ってぴっちり描くとイラストっぽくなりますので、光の方向を意識しながら、手首を柔らかくして筆を動かします。
少し茎が直線的過ぎて堅くなってしまいました。
目で見て頭でイメージしたとおりに手が動いてくれないからです。
ここのところは、練習を繰り返すしかなさそうですね。
お花の絵を描くのは楽しいですね。そして楽しいだけではなく、毎回、様々な学びがあります。できれば生花がお勧めです。写真で描くよりも情報量が圧倒的に多いです。
いよいよ梅雨入りでしょうか、春の爽やかな空気から、じっとり湿度を含んだ空気に変わりました。空気の湿度まで描ける作家になりたいな、、、と、ときどき思います。
本日もお付き合い、ありがとうございました。