お絵描きeveryday

趣味で続けている絵画を通じて、皆さんに情報発信していきたいと思います。多くの皆さんに鑑賞していただき、ご意見頂けるよう、頑張って更新していきたいと思います。

ペン画の描き方

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今日はペン画の作品の描き方(私の場合)をご紹介したいと思います。

こちらはヨーロッパのどこかの街で見かけた美しい扉。
美しいな、かっこいいな、絵になるかも、と思い取りかかった訳ですが、この緻密さは描く前から心が萎えます(笑)。

そこで、描く前にまず描き進め方を自分なりに考えます。

  • 陰影の美しさを表現するために彩色せずにペンだけで描こう
  • 定規で描いたようなガチガチさは魅力を損なうけれど、構造物としての正確さは外せない(ここのところ、私はかなり苦手なので、写真のトレースで逃げることにしました^_^; →これ、邪道な気はしますが、萎えないための私の秘策です。)
  • 輪郭線は残さずに陰の形を面で捕らえて表現しよう

ざっとこんな感じで方針を決めると、後はひたすら手を動かすのみです。
まずは鉛筆でできるだけ細部まで輪郭線を描いていきます。
この時点では、形の正確さにこだわります。
不自然な形があれば面倒でも納得できるところまで修正を繰り返します。この段階で感じた違和感は後からは修正不可で、以降の制作のモチベーションを下げ続けます。
鉛筆で形が取れたら、いよいよペンを入れていきます。
鉛筆の線をガイドに強いトーンの箇所から、できるだけ面を意識してペンでラインを入れていきます。
私の場合は、線はできるだけ縦々横々斜め々々、いわゆるハッチングに近い形で入れていきます。
鉛筆の線をなぞって強い輪郭線を入れないところがポイントです。
例えば上部の胸像がありますが、目、鼻、口、とペンで形をなぞったら漫画みたいになってしまいます。
あくまでも陰の部分のトーンを拾っていくようにします。石膏デッサンと同じ要領ですね。
また、線が単調にならないようにすることもポイントです。
例えば扉の下のラインを見てください。横向けに一本ラインを引くのではなく、扉の小さなへこみ、下のタイルの凹凸を拾うようにして、横の線を決めます。
ここら辺のペンの入れ方が人それぞれの作風になり、魅力になると思います。
上記は私のやり方ですが、皆さんはそれぞれのやり方で魅力的に見える線を探っていただくといいかと思います。

形を見失わない程度にペンが入ると、下書きの鉛筆を消します。
ここで、画面から輪郭線が消え、陰影だけで形が見えて来ます。私がゾクっとする瞬間です。
美しく見える箇所が浮かび上がって来ます。
後は、作品の魅力を上げるために美しいところはより美しく、トーンを落とすところは薄く全体にペンを掛けて
メリハリをつけていきます。トーンを掛ける時は使い古して少しかすれ気味のペンが使いやすいです。
調子を見ながら淡いラインを入れていくことができます。
このまま、全体の調子を確認しつつ、完成に向けてひたすら手を入れ続けます。

いかがだったでしょうか?
参考になるところはあったでしょうか?
ペン画をやってみよう、やってるけどどうもうまく描けない、と思っていらっしゃる方の一助になれば幸いです。

 

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