こんにちは、saccoです。
本日は、年賀状用に作成した猪の絵の制作過程をご紹介しますよ。
もう何十年も年賀状は自作の絵を採用しているため、毎年、年末近くなると描かなきゃ~、とプチ・プレッシャ~です。
来年の干支はイノシシか~、あんまり気が乗らないなあ、、、なんかカッコイイ素材は無いかな~、とネットの画像を漁っていたら、出逢いました、超イケメンなイノシシに。涼しい眼差しはどこか哀愁を帯びていて、少し物寂しげな表情は創作意欲を掻き立てます。
という事で、突然やる気に。貴方をかっこよく仕立ててあげましょう。
画材はペンと透明水彩を使うことにしました。ペンでピリリと絞めつつ、透明水彩の豊かな色彩で美しさを引き立てる狙いです。さて、うまく行くかな?
まずは、ペンで描き込みを行います。いきなりペンで描かず、ざっくりと下絵から鉛筆でトレースを行います。
トレースを行った時の紙は、残しておくといいですよ。写した線がもと絵のどの部分であったか分からなくなってしまいますから。
トレースした線はそのままなぞらずに鉛筆の線をガイドにトーンを拾っていきます。
ペン画の描き方はこちらも参考にしてくださいね。
イノシシの頬の辺りの剛毛が白くピンピンしているので、白抜きにすることにしました。先ずはペンで丁寧に白抜きするところを描写していきます。
もう少し手が入りました。
鼻の先の白く抜けているところは、水彩で葉っぱを描くところです。
計画的に抜いておきます。
剛毛が何やら碁盤の目のようになってしまいました。後から水彩で整えましょう。
という事で、ある程度ペンが入ったら、水彩を重ねて行きます。
左側のフェイスラインは、細かな毛を表現するために直線で仕上げずに、少しザギザキとした感じに。イノシシの特徴である鼻先のラインに注意をして。
遠い目の表情を大切に。手前の葉っぱはシルエット的にざっくりと。ざっくりだけど、シャープなエッジを意識して。。。と、そんなこんなのテクニックを盛り込んでいきます。
更に色を重ねます。フェイスラインのグリーンの色を少し薄くしました。
向こうに抜ける空気感を表現するには、その方が良さそうです。
少しずつ調子を見ながら色を追加していきます。
年賀状に使うため、少し華やかにするために、色の種類も増やしてみました。
水彩の部分は淡く美しい滲みを表現したいため、水筆(絵の具を入れる前に水を紙に含ませておきます)でできるだけ筆のエッジを出さないようにします。
さてさて、だいぶ出来てきましたよ。後は、もう一度、全体を大づかみに捕らえて、立体を意識したトーンを入れて整えていきます。白抜き剛毛ももう少し整理が必要です。
仕上がりは、年賀状の体裁を整えてお一日にでもアップしましょう。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。