こんにちは、saccoです。
梅雨も末期となってきました。大雨には要注意のシーズンですね。
大きな被害が出たエリアにお住まいの皆様、心よりお見舞い申し上げます。
さて、まったりと再開したスクール生活、少しずつ調子を取り戻しつつ、混合技法の板作りに取り組みました。
なかなかに手間暇が掛かるので、一気に作ってしまえ、とばかり、F6号サイズを4枚作りました。何を描くかはこれから。。
さて、そんな支持体(板)作り、以前、詳しく解説した記事がこちらです。
先ずは復習でご一読下さいませ。
で、今回は、追補版、ということで「磨き」の補足をしておきます。
前回は、石膏地塗りが終わってから二週間置き、磨きを行いました。
今回は一週間後に磨きを行いました。
磨きは、耐水紙ヤスリの「400番」と「1000番」で行います。
先ずは荒い番手の400番を 前の記事のとおり水をつけて螺旋上にスリスリしていきます。
ここでいつもとの違いに驚きました。1週間置いた板は、まだ乾きが甘いため、ヤスリでスリスリすると、削れた石膏がニュルニュルのディップ状に。
このディップをすかさず利き手で板に擦り込みました。
こうすることで、刷毛塗りでできた表面の大きなうねりを平坦にすることが出来ました。そうなんです。400番の磨きの目的は、この「ハケ跡による大きなうねりを平滑化する」ことにあります。小さなデコとかボコを埋めることではありません。そのためには「1週間」というのが決め手でした。(前回は2週間置いたため、このニュルニュルの削り感がありませんでした。)
(ただし、乾きが甘い板は、平滑化が容易な反面、スリスリし過ぎると削り過ぎて板まで行っちゃう、なんて事故も起こりがちですので注意が必要です。)
400番の仕事が完了し大きなうねりが平らになった後は、細かな1000番でデコとかボコを補修しつつ表面をツルッ、テカッ、と仕上げて行きます。こうする事で筆の滑りが良くなり超細かな描写ができます。
混合技法では、油絵の具を薄く何層にも重ねてテカ~っと画面を作りますので、画面の大きなうねりというのが、仕上がりに結構な影響を与えます。「磨き」の第一フェーズでこれをしっかりやっつけておかないと美しい仕上がりになりません。
ついでに補足しておきますと、ハケ塗りの際、平らにしようと触り過ぎると表面が乾いてきて石膏がよれてきます。塗りの時は手数少なく仕上げることがコツです。
荒いヤスリと細かいヤスリで二段階で磨きましょう、と言って仕舞えばそれまでの事なのですが、各フェーズで何をやっつけるのか、目的を明確にして作業に取り組むことが大切であることを痛感いたしましたので、追補版とさせていただきました。
なかなか、やってみないと理解しづらいところですが、やっていても感覚を掴んでいないと(以前のsacco)、なんのこっちゃ、の残念な作業になってしまいますのでご注意あれ、です。
さてさて、支持体がたくさん出来ちゃったので、作品の構想を練らなくっちゃ。
ではでは、皆様、本日もお立ち寄りありがとうございました~