こんにちは、saccoです。
本日は、麻布張りの支持体を使った日本画の途中報告です。
支持体の作成はこちら、、、
日本画 麻布で作るパネルの作成方法 - お絵描きeveryday
下描きはこちら、、、
その後、こんな段取りで制作しております。
1)支持体の上に黄土色の水肥絵具で着彩
2)下描きをトレースして支持体に転写
3)トレースの線に従い、盛り上げたいところに盛り上げ胡粉で凸を作ります
人物は盛り上げず、画面中央の模様はしっかり凹凸を出したいので3度に分けて胡粉で盛り上げ。バックも適当にペインティングナイフでギザギザと模様を入れてみました。
4)水肥絵具で下色着彩
人物の部分は胡粉で白くし、その他は紫にしました。この後、上から金箔を貼りますが金箔の切れ目からちら見えした時に美しいであろう色を選択しました。
5)金箔を貼り、人物を描写
人物の部分を除き、全体に箔を貼りました。人物は胡粉の上から細い線で影を描写。
ダビンチの赤チョークのデッサンみたいにしたかったけど、技術力及ばず。。。。
余談ですが、制作途中、箔を貼った感じがフィンガーチョコレートみたい! と騒いでみましたが、今時の若者には話しが通じませんでした。もう売ってないのかなあ。。
6)箔をこそげ落とす
ビカビカだった画面ですが、ハケや豚毛の筆を使って、箔を削っていきました。
背景の模様が際立つようにバックを多めに落としてみました。
人物はちょっと怖い顔になっていたので、もう一度上から胡粉を掛けて少し整理しました。
さて、ここから先は、岩絵の具を掛けたり、もっと削ってみたり、人物に手を入れたり、バランスを見ながら絵作りをしていきます。
カッコいい絵になるといいなあ。。。
この初挑戦の麻布への描画ですが、和紙と比べてとても強いのでゴリゴリ作業をしてもへたれる様子がなく、ストレス・フリーな感じで描き心地がいいです。
これを教えてくださっている先生は、ご自身の作品では部分的に下地の麻布の目が見えるくらい大胆に削って絵作りをされています。「洗い」と呼ぶそうです。
saccoはチマチマしていて大胆が苦手なので、どこまで思い切った作業ができるか、が鍵ですね。
こんなのやってみたい~、という方がいらっしゃいましたら、大阪にはなりますが、スクールのご紹介もできますので、ご一報くださいね。紹介者がいると若干の得点があったかと思います。
さてさて、ようやくここまで進みました。
無事に完成のご報告ができますように。。。
本日もお付き合いありがとうございました。