こんにちは、saccoです。
私、探っています。模索しています。
昨年の初個展からはや1年、自分の個性を活かしつつも次なるステージに上がりたく。
なんとなくモヤっとしていた自分の傾向、趣向を再確認して、そこを活かして次に向かう。
好きなのは、カラフルよりも渋さ。大胆よりも緻密。もっさりよりも洗練。カワイイよりもカッコイイ。只のお上手、ではなくて自分ならではの世界観。
なれたらいいね、そんな作家に。
さて、そんな想いを胸に、夏休みの宿題のペン画に色を入れてみることに。
色を入れる前の作品は以下で記載しております。
夏休みの課題 第二弾、板にペン画 - お絵描きeveryday
そして、シュミンケのムッシーニを使ってペインズグレーでグレーズしてみたのが以下。
適度に渋く、繊細で、自分らしくはあるのだけれど、目指したのは油絵具のうるうるっとした透明感。地味なんだけどほのかに感じる色彩の美しさ。。。とはほど遠いマットな仕上がり。
う~んう~ん、どのように色を乗せようか。
悩んでいた時に、アートスクールの先生から、中野淳也さんという作家さんの技法を教えていただきました。美術雑誌に掲載されていた「ミクストメディアで刻を描く」という特集。なんとアクリル絵具、油絵具に鉛筆を使って独特の美しい絵肌が構築されていました。
へ~、油絵の具に鉛筆、ってありなんだ。鉛筆の強みはなんと言っても中間調子の美しさ。鉛筆特有のペカっと鉛色に光る感じも、中野さんの作品では効果的に上手く使っています。
という事で、その技法でポーランドの古城を描いてみました。
これは、アクリル絵具とメディウムと鉛筆を使った下地作りの段階です。
アクリル→鉛筆→白起こし、というステップを二回繰り返したところです。
雑誌の記載に忠実に、あともう一層繰り返し、その後、油絵の具を掛けていきます。
ペインティングナイフで、メディウム+アクリル絵具を重ねる事で単調にならない画面が少しずつ出来ていく感じです。
さてさて、上手くいきますやら。もう少し、追求してみたいと思います。続きは続編で。
虫の声が秋を感じさせる、そんなしっぽりと心地よい夏の夜、本日のお仕事を振り返ってみました。
本日もお付き合いありがとうございました。