本日はさくっと水彩画をご紹介。
宮崎県向日市の景勝地、馬ヶ背です。
この景観は1500年前の火山噴火によってできたとの事で、荒々しい岩肌が見事です。
でも、絵を描くには、、、、ちょっと悩ましい。
なんだか演歌調になってしまいそうで。。。
この景観を描く事になった背景ですが、友人のそのまたお友達が、地元宮崎で医療施設を新規に開院される事になり、そちらに展示されたいとの事でした。
おう、そういう訳ですか。それならば通院された方々が「おお~、馬ヶ背ばい~♪」と言って、少しでも癒やしを感じていただければ幸い、との思いで取り組ませていただく事にしましたよ。
(方言、不適切な場合はご勘弁。)
絵画を観ている人に演歌が聞こえようと、童謡が聞こえようと、クラシックであろうと鑑賞者に寄り添える作品になればこんなに嬉しいことは無いではないですか!
という事で着手しました。ご所望は水彩です。
さて、と、制作にあたりましては、まず、どんな作品にしたいか戦略を練ります。
多分、ここのところ、とても大切です。はやる気持ちを抑えつつ考えます。
で、今回の作品は溢れる光を美しく、をテーマとしました。画面左手の方から回り込む光を表現しますよ。
はい、という事で、全体的に調子を見ながら色を入れてみました。
水彩の白は基本塗り残して紙の白を活かします、うまく残せるように慎重に着彩します。が、慎重になりすぎると筆の勢いが損なわれ、びびった表現になってしまいます。
思い切った筆使いも生き生きとした絵にはとても大切です。(現在、訓練中^_^;)
更に、筆を進めました。
光を表現するために手前の岩の陰色はどれくらいの階調が美しいでしょう、水の色はどうでしょう、手前の草の描き込みは???
でも、常に意識するのは「回り込む光」です。
最後は大きな筆で、調子を整えて仕上げです。
陰色には紫を使いましたよ。
はい。額に入れて完成です。
光の感じは表現できたでしょうか。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。