こんにちは、saccoです。
さてさてお盆も終わり、また慌ただしい日常が戻ってきますね、現役世代は。
そんな残り少ない現役な日常が愛おしい今日この頃^_^;。
それにしても夏休みモード全開で全然やる気スイッチがオンにならない今日の私、お気に入りのバロック音楽などを聴きながら有元利夫さんの画集を観てグデっと過しました。
心が充電を欲しているときは栄養一杯与えてあげる主義です(おサボり上手www)。
前回の記事で、「空間を捕らえる団子的アプローチ」という前振りをしましたので、本日は団子について語ろうと思います(落語の「まんじゅう怖い」とはちょっと違います^o^)。
コロナが猛威を振るいスクールに行けなかった期間、オンラインで風景画の授業を受講させて頂きました。オンラインの授業では、毎回、事前にお題を頂き各自課題を提出して講師の先生の講評を頂きました。
そこで頂いた課題の一つに「4階調で空間を表現する」というのがありました。
風景だったり部屋の中だったりをモノクロームに置き換え、4階調だけで表現する、という練習です。
以下はsaccoが課題用に選んだ写真です。ポーランドに行った時のワンショット。奥に見えるのはお泊まりしたモシュナ城。後ろ姿はお友達。結構複雑。
これを4つの明度差だけで表現する訳です。
まず、どこをどの明度にするかを考えます。
一番明るい(紙の白)はお城の光が当たっている面にしよう。
最も暗いのは、樹の幹の影の部分、樹の葉っぱ、人物、地面と接する影の部分、
二番目に暗いのは地面の影、樹の幹の中間の影色、お城の屋根の赤。
残りの部分は二番目に明るい色。と言った具合に4階調に割り振っていきます。
ここで受講生の皆さんは行き当たります、「あ~ん、4階調だけじゃ足りないよ、団子になっちゃう~」。これを皆で「団子恐怖症」と称して対峙してまいりました(笑)。
細かな描写に捕らわれず、まずは全体の明度のバランスを大きく捕らえる練習です。
たじろぐ生徒達に先生は「団子になってもいいんです!」、と。
ここをおさえず細部の描写に拘ると、バランスが崩れて全体の奥行き感や空気感が表現できないよ、という話です。
そうだそうだ、そうでした。せっかく学習したのに、実際の制作になると欠落してしまう悲しさよ。実制作の中で学んだ事を反芻していくことが大事です。
saccoの制作途中の作品を観ただけで、「団子的アプローチですよ」と言ってくださる先生はさすがだなあ。前歩き過ぎてて先生の背中が見えないよう。。。泣
さてさて「団子的アプローチ」、皆さんの制作にも役に立ちましたでしょうか。
こんな感じで日常の制作でのちょっとした気づきを共有させていただきますので、また遊びにいらしてくださいね。
本日もお立ち寄りありがとうございました。