こんにちは、saccoです。
本日は真面目に(!?)、絵作りの話。
昨年からずっと描いている混合技法の薔薇。
まだやってたの!? と言わないで^_^;。
今、saccoの制作の中の一番力入っている絵、すかさず、さぼらず、直球勝負で臨んでおります。
本日は、以下の状態からスタート。
だいたい1回/週、3時間のペースで少しずつ手を入れております。
今日は、主にご指導いただいている先生3名が同時に揃う贅沢な環境でした。
M先生「バルールが少しずつあって来ましたね。」
おお、これは嬉しいお言葉。
バルールとは日本語で「色価」。解るようで解らない言葉。バルールがぴったり合っている作品は、なんかこうピタ~と来るんだよね、っていうのは漠然と感じるのですが、もう一つバルールの感覚が掴めないsacco。
ところで、いつも描き始める前に今日はどこを攻めるか、ゆっくり作品を眺めて考えます。で、本日は背景からの光をもっと表現する為に全体的に影のトーンを入れる事にしました。逆光の薔薇が淡い光に包まれている感じを表現したいものですから。
さて、この影色。ようやく「らしく」整って来た薔薇に影色を入れるのは勇気が要ります。汚い感じになったり、暗くなりすぎると大変。
ここで、混合技法のH先生から教えていただいた影色の必殺技。以下の混色を薄くグレーズすると効果的との事でした。
その1
ラズ・ヴァイオレト & ラズ・オキサイト・オレンジ
その2
マンガン・セルリアン & ラズ・ヴァイオレット
その3
ラズ・ゴールドグリーン & マンガン・セルリアン
いずれも、使い方が良く解らずに使いこなせていない色です。
特にマンガン・セルリアンは潜ませ色として使い勝手が良いとの事。
これはもう、使って覚えるしかありません。
グレーズをする時、透明色に少しだけ不透明の色を混色すると「食いつきが良い」そうです。この感触も経験で掴んでいくしかありませんね。理屈だけでは頭に入りません。
今回は、ラズ・ヴァイオレト & ラズ・オキサイト・オレンジの混色を使って、影色のトーンを追加してみました。
同じ影でも、場所によって色味を変えたい時、例えば、花とベースの影色を変えたい時は、画面の上で調子を見ながら混色していくと良いとの話。
さて、全体に影色のトーンを入れて見まました。その結果、なんだか画面全体が暗くなり重たい感じに。
ここで、S先生が登場。
S先生「画面が暗い、との事ですが、saccoさんはどのように表現したいの?」
sacco「...う~ん、綺麗でカッコ良かったらいいの。」
S先生「...いや、あの、具体的にはどんなイメージ^_^;???」
sacco「...う~ん、なんちゅうか、カーテン越しに光がフワ~と溢れる感じ、かな。」
S先生「それならば、一番明るい所から手前の薔薇のトーンまで、流れる光の階調をもっとコントロールしましょ。」
sacco「へ、へい^_^;;;」
ま、そんな流れで先ずはカーテンの明るさをアップすることにしました。
ここで、カーテンに薄くシルバーホワイトを掛けてみたのですが、どうもベースの赤みの強いベージュに引きずられて、光が射している色味に持って行けません。
そこで、またH先生登場です。
H先生「ジャジャジャジャ~ン、そういう時はラズ・ゴールドグリーン & マンガン・セルリアンの登場ですよ~。白を置く前にこの絵具を仕込んでおきましょう!」
という事で、赤みに振ったカーテンの色に上記の混色を淡くグレーズしました。
後は、絵具が乾いたらシルバーホワイトを掛けて光りを表現していきます。
本日のところはここまで。
情報多すぎて感覚がついていかず、少々消化不良でしたが、実践して、体感して、スキル向上したいです。
以下は、本日の最終の画面です。
ベースの背後がグリーンっぽいのはグレーズの効果です。
以下は部分。
本日も密度の濃い一日でした。
あ~、頭がちょっとオーバーフロー。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
春くらいには完成したいな。。。