こんにちは、saccoです。
早くも3月も終わろうとしていますね、新しいシーズンの始まりです。
連日の雨で高揚感ありませんが。
本日は絵画の色計画についてのsaccoの取り組みをご紹介します。
絵の制作において構図と色彩という二大構成要素が最も大事、ということは今更な話ではありますが、趣味で絵画を始めた人などは、案外と未消化なまま制作を続けている事も多いのでは無いでしょうか?私もそちらのタイプでした。ディテールの描き込みにばかり気持ちが向いてしまいます。
で、ここらで腰を据えて基本の考え方を学ぼうと考えた訳です。
長年絵を描いているので、もちろん何も考えて来なかった訳では無いのですが、なんとなく感覚に任せていたのでセオリーが頭に入っておりません。
今回は色彩についてです。
やってみたのは以下のとおり。
次に制作しようと思っていた聖母子像をラフな線描きで起こし、その上に色紙をおいていくつかバリエーションを作ってみることにしました。
左上の構成は、フラ・アンジェリコの聖母子像に倣って色を置いてみました。
その他は適当に色をチョイスし見え方の比較を行います。
もう少しバリエーションを作ってみようと思ってますが、左上の配色がしっくりしてますね。
ここで、先生に色計画の考え方をお伺いしました。
先ずは画面の中で一番見せたいところ、主役を決めます。今回の場合は聖母子ですね。
主役の箇所に強めの配色を持ってきます。強めの配色とは、色相環の反対側にある色どうしです。
上図で言うと、左上の聖母子本体に赤と青という反対色を配置し、背景も黄色を持って来たことで主体がはっきりと見えてきます。
逆に脇役は色相環のお隣同士の色を選ぶことであまり主張せずに主役を引き立てます。
その他の二枚はなんとなく色が響き合わない感じですね。
こんな感じで主張したいところは色相環の反対側にある色(補色)で強調する、というのがセオリーだそうです。もちろん色彩には色相環以外に明度、彩度という要素も加わりますのでもう少し複雑ね。
なるほど言われてみると、なんとなくは体感はしていたことではありますが、意識して使いこなせていませんでした。
先ずは絵画の設計図、下書きの段階で色計画をしておく事が大切とのことで、これからはそれらを意識して先ずは下図をじっくり練るようにしてみたいと思います。
なんとなく色が決まらないけれどどうしたもんだか、、、と迷われた際の参考になればと思います。
ではでは、本日もお立ち寄りありがとうございました~。