個展では、知人、友人はもちろんですが、新聞を見て来て下さったお客様や、ギャラリーの固定客さんとの出逢いはとても新鮮で、貴重なものとなりました。
純然と私の作品に興味を持ってご入館いただいた方々ということで、まさに個展開催の醍醐味、自分の作品が評価を受ける心地よい緊張感に溢れた時間です。
画像は、そんなお客様に気に入っていただき、お買い上げいただいた作品です（ペンと淡彩）。
こちらは、イタリアのトスカーナ地方に一人旅に出かけた時の村落のワンショットです。
有名な観光資源がある訳でもなく、人影もなく、洗濯物がぶら下がっていたり、美味しそうなランチの匂いが漂ってきたり、そんな超日常感あふれる空間をフラフラ歩いている不思議感が私はとても好きです。
曲がり角に行きあたったり、階段があったりすると、その先に広がる景色にワクワクします。この作品も、光差し込む下り坂の曲がり角に心惹かれて制作しました。
ご購入いただいたお客様は、会期終了間近にご夫婦でご来館いただきました。
ギャラリーさんにはよく来られるようで、ご主人様はご自身でも絵をお描きになるとのこと。
気さくな感じのご夫婦とは、古くからの友人と話しているような心地よさがあり、
すっかり盛り上ってしまいました。
ご購入いただいた絵画は、朝は自然光、夜はライティングにより光の感じを楽しんで
いただいているとの事でした。
そうそう、そうなんですよ。作家である私が感じた感動を、そのままお客様のお家に持ち帰り楽しんでいただけている。こんなに嬉しいことはないですね。
描いててよかった、、、そんな素敵なお出逢いでした。
