こんにちは、saccoです。
今日は長居のリトルギャラリーさんでの個展最終日でした。
saccoが通う大阪梅田のアートスクールのhpを見て駆けつけてくださったという方と素敵なお出逢い、今日も楽しい時間を過させていただきましたよ。
長いようであっという間だった一ヶ月、ギャラリーのご主人、奥様ともすっかりお馴染みになり、無事に終わった安堵感とともに寂しさいっぱいの最終日でした。
さて、本日のお題は油絵の具のMUSSINI(ムッシーニ)です。
こちらは、今回の個展で出展させていただいた混合技法の作品です。
混合技法とはなんぞや! と思われる方が多いのではと思いますが、混合技法とは油絵の具と水溶性のテンペラ絵の具を重ね合わせて制作する技法です。
白のテンペラ絵の具で描画した上から、油絵の具をセロファンを重ねるように薄く塗り込んで行きます。
混合技法については、一言では語り尽くせないので(笑)、別途、記事を書きたいと思いますが、なんと言っても魅力はその絵肌にあります。
画像からは分かりにくいかと思いますが、テンペラと油絵の具を何度も重ねる事で特有の透明感とムッチリ入った絵の具の質感が美しいです。
そして、その混合技法ととっても相性のいい絵の具が、Schmincke(シュミンケ)のMUSSINI(ムッシーニ)です。伸びの良い樹脂絵具で、透明度が高く発色が素晴らしいのがMUSSINIの特徴です。日本では、Schminckeと言えば、透明水彩のホラダムの方が有名かも知れませんね。
正直言うと、今はまだ絵の具の実力を十分に引き出せていないのではありますが、上質なお道具を使うのも趣味を極める楽しみの一つではあります。ハイ。
さて、そのMUSSINI、品揃えの良い画材屋さんであれば普通に手に入ります。ええ、ちょっと、いえだいぶお高くはあります。でも大丈夫、薄~くグレーズしていくので、米粒3つぶくらいの量でかなり楽しめます。
が、本日、一番お伝えしたいのは、MUSSINI買いにウィーンに行こう! です。
でた~、また旅行ネタです。
Schminckeはドイツのメーカーですので、ドイツの画材屋、Boesnerに行きましたよ。
こちらはウィーンにある店舗です。ちと古いですが、5年ほど前に行った時に撮ったものです。
Boesnerのhpはこちら。
店舗の中は、とても広くて倉庫のような感じです。
ショップの店員さんはフレンドリーな感じでした。
だいぶ使用感ありますが、その時購入したMUSSINIです。
通常、日本で売っているのは15mlですが、ドイツでは35mlの大きなチューブでした。
それで日本で購入する15mlとほぼ同じ価格でしたから、半額以下ですね。
今(2018年現在)の為替だと、半額くらいかな。
Boesnerには、いろんなメーカーの画材が充実していますので、ゆっくりじっくりお買い物が楽しめます。時間に余裕を持って行きましょう。
ウィーンのBoesnerでは、免税手続きもできました。最低購入価格がありますのでショップで確認してください。
場所は地下鉄U3線 Simmering駅のすぐ近くです。駅界隈を歩いている人に聞けば、ほぼほぼ迷わず到着することができます。
ところで要注意事項が一点。ヨーロッパでは日本の様にご丁寧な包装はしてくれません。たくさんMUSSINIを購入しましたが、裸のまんま、簡単なビニール袋にぽいっと入れるだけです。スーツケースに入れて持ち帰る場合は、しっかりとした箱などに入れる事をお勧めします。絵の具がブチューとはみ出したら大惨事になりますからね。
機内に手荷物で持ち込む際は液体等と同等の扱いになります。容量規制がありますので搭乗前に確認しておきましょう。没収されたら目も当てられませんからね。
因みにBoesnerはドイツ語圏のみでなく、ヨーロッパに多くの店舗があるようです。ドイツではデュッセルドルフやミュンヘン、フランスならパリにもありますが、どこも、ちょっと郊外ですね。絵描きの旅行の楽しみの一つとして、ヨーロッパ旅行に行った際に足を延ばして見られてはいかがでしょう。
以上、本日は油絵の具MUSSINIのお買い物情報でした。
本日も最後までお付き合いありがとうございました。