こんにちは、saccoです。
「個展を開催する」シリーズもやっと最終章に近づいてきました。本日は、ご購入者への作品のお渡しについて纏めます。
作品のお渡しに関することは、売れようが売れまいが価格を設定する限りにおいては絶対に事前に考えておかなければいけません(断言!)。
ポイントを整理してお伝えしましょう。
いつお渡しするのか
作品をご購入いただいた場合、その場でお持ち帰りいただくのが一番簡便ですね。
ご購入者も直ぐに作品を手に入れることができ、喜んでいただけるでしょう。
ただし、そのためには作品が持ち帰れる程度のサイズ、重量であることが必須条件です。
お客様のご意向によっては、小さい作品でも配送を希望されるケースもあり、いずれにしても心積もりが必要です。
また、その場でお持ち帰りいただくためには、作品の数に余裕が必要ですね。
補填する作品がバックヤードに準備できていない場合は、お持ち帰りいただくのは難しいでしょう。
saccoの場合も、小ぶりな作品ではあったけれど、こちらの意向で、後日配送にさせていただいたケースがありました。当然ですが、人気の作品、できばえのいい作品から先に動いていきます。
そのような作品は、できれば会期中、展示しておきたいですものね。
版画の場合であれば、エディションが取れるので、その点は扱い易いですね。
できれば、個展当日に作品をお渡しできるよう、余裕をもって刷っておくと良いでしょう。その場合は袋なども準備しておきましょう。
どのようにお渡しするのか
作品のみをお渡しするのか、額も含むのかを事前に決めておきます。
展示用のキャプションにお値段を記載する場合、額縁を含まないときは必ず「シートのみ」などの表記をしましょう。
一般的に金額のみの記載の場合は額縁込みのお値段というケースが多いようです。
誰が手続きをするか
ギャラリーさんに配送のお手続きいただけるのか、自分でするのか、事前に確認をしておきましょう。
ギャラリーさんにお手続きいただけるのであれば非常に助かりますが、搬出までに作家サイドでは箱の準備が必要です。
自分で配送する場合は、搬出時に全作品を一旦持ち帰ることになります。当日、慌てないように事前に決めておきましょう。
配送費はどうするか
作品のお値段を決める際には、配送費を含むか含まないか決めておく必要があります。
以前、グループ展をした際に配送費のことを考えずにお値段を決めたことがありました。
売れることは無いだろう、と思っていたところ、ありがたいことにご購入いただけました。
で、ギャラリーさんの取り分を引き、額購入代を引き、ゆうぱっくで送ったら、なんと赤字に。。。。
利益を出そうとは思わないまでも、赤字はさすがに切ないですよね。。^_^;
作品のお値段については、こちらの記事もご参考になさってください。
また、ご購入を決めていただいた際には、お客様に作品代金に配送費が含まれるか否かをきちんとお伝えしましょう。
含まれない場合には、別途ご負担いただくか、着払いのお手続きになることをご了承いただきましょう。
会期中、ずっと自分が在廊できない場合は、 ギャラリーさん、もしくは会場のお当番さんにも忘れずお伝えしておきましょうね。
梱包はどうするか
まず、準備しておかなければいけないのが梱包用の箱です。せっかくお買い上げいただいた作品が傷つくことの無いように箱は必須です。通常、ガクブチを購入した際についている箱、あれでいいです。
問題は、再利用額や手作り額で箱が無い場合です。この場合は事前にダンボール箱をつぶして手作りしてもいいので必ず準備しておきましょう。もしくは配送日までに準備しましょう。
saccoの場合、ここのことろ、心積もりが甘く(というか、あまり売れることを想定していなかったので、、、)結構、困りました。
ギャラリーさんからご購入者様にお断りお電話を入れていただき、ダンボールと梱包材で簡易梱包していただいたケースもありました。
その他、緩衝材や包装紙、ガムテープなど梱包材の準備も必要です。いつまでに何が必要か、誰が準備するかは、会期までに必ず明確にしておきましょう。
また、簡易な包装になる場合や、再利用額で箱がボロい場合など、ご購入を決めていただいた時点できちんと説明しておくことをお勧めします。後々、トラブルなると困りますから。
saccoの場合は、再利用額や手作り額の場合は、額縁の状態も含めて全て事前に説明し、みなさん、気持ちよく快諾いただけましたよ。
ということで、お陰様で作品達は全てトラブルなく、無事にお嫁入りしていきました。なのでトラブル解決法のノウハウは持ち合わせていませんが、やはりトラブルが無いのが一番。事前の準備をしっかりしましょうね。
以上、本日は「個展を開催する」の作品のお渡し(配送等)についてでした。
長々とおつきあいいただきありがとうございます。