こんにちは、saccoです。
今年も日春展のシーズンとなりました。早いものでこれで三度目のエントリー、お陰様でなんとか今年も入選することができました。
以下のとおり展示されますので、お近くの方はお立ち寄りいただけると嬉しいです。
■東京都美術館 4/18(木)~24(水)
■京都市京セラ美術館 6/11(火)~16(日)
以下、簡単に制作過程を記載しますね。
スタートはルーブル美術館の図録で見つけた福音書表装と聖体皿、これをベースに作品作ろうと思いつきました。
まずはF8号で試作です。
だいたいの構図や色はここでほぼFIXです。
ま、なんとか作品にできるかな、という事でこれをF60号に展開していきました。
F8からF60へと単純拡大という訳にもいかず、実寸大で下図を描き起こします。ここでいろいろ悩む。例えば微妙なサイズ感や入れ位置、聖体皿を少しいびつにしたりとか。カラスの羽の切り方とかね。しっくりくるまでじっくり調整。
下図が決まった後は、しばし単純作業。盛り上げたり箔を押したり。
箔が押し終わったら時点で、全体の調子を見ながら硫黄で硫化。この作業は思ったようにコントロールできず、いつも苦労するのですが、何故かワクワク。
後は岩絵の具を使ってひたすら描画です。カラスのフォルムにはホント苦慮しました。
カラスってそこらで見かけるのですが、こんな風に飛んでいる姿は写真に撮ることもできず、結局は画面の中で作るしかないのです。。。
最後はこんな感じに仕上げました。
タイトルは「予言の鳥」、シューマンのピアノ曲集「森の情景」より。
会場で見つけて下さいね。
ではでは、本日もお立ち寄りありがとうございました。