こんにちは、saccoです。
最近、ブログでの自身の作品の紹介が少ないのですが、制作はしております。ブログタイトルのとおり、ほぼ毎日、何かを描いております。
今日はこんなのを描いておりました。まだ道半ばです。
こちらは、白亜で支持体を作成し、周囲に白亜を盛り上げて彫刻刀で整形をし、その上から金箔を貼り、瑪瑙棒で金ぴかに磨いて、ようやく描画まで来ました。なんと、ここまで来るのに月2回のペースで3年を要しております。年内には描画を終了したい、と、そんなペースで取り組んでおります。
さて、今日も延々と取り組んだ描画、こちらはテンペラ絵具を使っております。テンペラ絵具というのは油絵具のように混ぜたり延ばしたりぼかしたり、が苦手な画材ですので、ハッチングという手法(細かな線を重ねて調子を作る)で描画していきます。
一見、緻密で、なかなか美しく進行しているように見えますが、アップで見ると、ハッチングの線が見苦しいのです。制作終了後の先生との会話。
sacco「なんだか、描けてるようで、実は線が汚いんですよね。」
先生「線の密度を上げて、線が見えないところまで描ききれば気になりませんよ。」
sacco「たぶん、そうのようにして仕上げる事はできると思います。でも、本当は、間近で見ると美しい線がちゃんと見えて、立体を表現している、そんな作品にしたいんですよね。可能な限り手数を少なくして、それでも魅せる作品が作りたいんですよね。」
先生「saccoさんは、力業で描き込んで一定のレベルまで作品を持って行くことができてしまう。でも、それが邪魔をしているのかも知れませんね。」
そうそう、そうなんです。永く絵画を描いていますので、力業でごりごりに完成まで持って行くことは出来るようになりました。でも、どこか努力が足りない。ただの作業になっていて、もっと精度を上げることに神経が集中していない。結果、いつまで経っても精彩を欠いた作品になってしまう。素人の仕事から脱却できないのです。
今、自分に足りないと思っていること、苦手なので回避してきたこと、そこにちゃんと向き合ってクリアしていかないと次のステージには上れないな、と自覚しています。
だから、最近、改善作業に取り組み始めました。
もう一度、自分の作品に向き合って、苦手だから避けてきた恥ずかしい部分に正面から向き合って改善を企てる、そうして、できればもう一レベル、ステップアップしたいな、と思っている今日この頃です。脱、力業、です。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。