こんにちは、saccoです。
本日は、以前からご紹介しています、ニャンコさんの絵画のその後です。
パースで苦労した床面の描画をとりあえず終了し、
ちょこちょこと小さい面積の箇所を埋めていたのですが、
先生曰く、
「saccoさん、そろそろカーテン描きましょか」
ううう、辛いところを突っ込まれました。
ついつい避けて通っていたカーテン。だって、先生、柄を描きましょう、って言うんですもん。ええ、ええ、私も古典絵画に出てくるようなゴージャスな布の描写をしたいんですよ。でも、それって死ぬほど大変じゃないですか。
布のわたみに沿った織り柄のゆがみとか、どうして描けばいいんでしょ。
スクールに一杯ある画集から真似っこしようと思っても、ぴったりくるものはなかなか見つかりません。
そこで、お家に死蔵していたお気に入りの布をスクールに持って行きました。
そしたら、先生がご提案してくださいました。
布をニャンコさんの背景に合う形に整形して、写真を撮って、転写する方法を。
上の画像は、スクールで先生お二人に手伝っていただき、布を持ち上げた図。
これをスマホでパシっと撮って、丁度のサイズに印刷しました。
ピッタシの形にはなりませんが、ほぼ欲しい形のドレーブの画像が得られました。
後は、コピー用紙の後ろに油絵の具を薄く塗って、しっかり転写できるようにボールペンで少し強めに転写。
下の絵は転写した線に従い、色を入れ始めたところです。
この転写後の作業も大変ですが、後はひたすら描くだけです。
画像では、カーテンの色がきつく見えますが、全体を描ききったら上からグレーズをして彩度を落とし整えていく予定です。カーテンが終わったら、次は椅子の描き込みが待っています。
広い面積が埋まってくると、全体の感じができあがってきます。それとの対比で、主役のニャンコさんの描き込みも調整していくことになります。
今回の作品は、今までやったことがなかった、いろんな参考資料をもとに画面を構成していく作業への挑戦となりました。もっとも、描き始めた最初の頃はそんなに大変とは思わずに軽~い気持ちで着手したのですが。。。
絵画の制作は、描く作業そのものよりも、必要な素材をどのように集め、どのように構成するか、そこの部分のスキルが重要であることを、今更ながら実感しています。
さてさて、これが完成したら、また一つ、表現の世界が広がる事を期待しつつ。。
まだまだ遠い道のりなのでした。
そろそろ梅雨入りですね。これから長くて不快な夏がやってきます。
うだるような暑い日の昼下がり、よく冷えたスクールの教室で、まったりしながら絵を描く作業は幸せな時間です。
皆さんも体調管理に気をつけて、夏をお迎え下さい。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。