こんにちは、saccoです。
今日は、ちょっとデリケートなお題、作品のお値段についてsaccoの所感を語ってみます。
作品のお値段付けについて、個展の開催ぎりぎりまで保留にして決定を先送りしてきました。それくらい、なんとなく決めづらい事項ではないでしょうか。アマチュア作家の作品価格の設定について、自分なりに以下の4つのパターンに分けてみました。
1.価格設定なし
アマチュア画家の個展では、お値段を付けない方が結構いらっしゃいます。展示することが目的で販売はしない、という方針ですね。
2.かなり廉価な設定
このお値段でいいんですか~、という設定されている方、これも多いです。いくらが廉価か、というのは難しいですが。一応、目安として製造原価割れ、としておきましょう。製造原価とは、画材代、額代、マット代等々。個展費用は含みません。
3.廉価な設定
製造原価プラス個展諸費用くらいを見込んだ価格設定です。制作時間は考慮しません。
4.強気な設定
具体的な基準を書くのは難しいのですが、アマチュアにしては強気で来ましたね~、という価格。具体的には油彩4号で5万円オーバー、くらいな感じです。
絵画の価格について、スクールの先生に相談した際にお伺いした先生の考え方は、絵画収入だけで生活が成り立つお値段に設定するという事。強気だな~、と最初は思いましたが、確かにそうでなければ職業として成立しえません。結果的に売買が成立せず、その他の副業が必要だったとしても、あくまでも制作だけで基本的な生活が成立し得る、ということはプロとしては当然の生活設計だと思います。
ま、プロの話は置いておいて、上記1~4のパターンについて、saccoは以下のように考えます。
1.中途半端な価格設定をするくらいだったら、いっそ価格設定なしの方がすっきりする。ありだと思います。
2.自分の手元に残すよりお気に入りいただいた方のお家にお嫁入りして欲しい、という考え方。これもありでしょう。作品どんどんたまりますからねえ。
3.少しコストはかかるけれど、これ欲しいわ、と思って頂ける方にご購入いただきたい。折り合いが付けやすいのはこのゾーンでしょう。
4.作品に思い入れがあるから、廉価で手放すくらいだったら手元に残したい。そんな作品もあるあるでしょう。
で、saccoは2と3の間で悩んだ挙げ句、3の価格帯で行きました。結果的には結構ご好評いただき、お友達内にも多数ご購入いただき、初個展としては納得のいく結果となりました。ありがたい事です。画像は中でも人気の高かった作品で、個展開催と同時にいの一番で嫁入りしました。この作品は、結構制作に手こずり、かなりの制作時間を要したため、価格設定では最後まで悩みましたが、同等のサイズの他の作品と同じ価格にしました。時間がかかったのは、自分の手が成熟していなかったから。悩んだ時間は作品のお値段に転嫁しない方針です。
さて、12月にまた個展を予定しています。こちらは急に決まった事もあり、過去作品をメインにします。思い入れの強い作品もあり、今度は3と4の混合で行こうかなあ、と考えています。
ご興味ある方、是非、観にいらしてくださいね。また、詳細こちらでアナウンスします。
本日もお付き合いどうもありがとうございました。