こんにちは、saccoです。
先日、ご覧いただいた猫のみーちゃん、とっても好評いただいたので、気をよくしてもう一枚制作することにしました。
猫主さまにもとても喜んでいただけたのですが、器量よし、画像よし、の情報提供いただけたsaccoの方がとてもHappyでした。
本日、ご覧いただけるのは、描き出したばかりの超未完成作品です。こちらが着手して、約3時間経過の状態です。
まだまだ、おおよその形をとったレベルです。
描き方は十人十色だと思いますが、saccoの場合、この段階はかなり慎重に攻めます。
油性の色鉛筆は、原則、消すことができませんので、真っ白い紙の上に、最初は薄く、徐々に圧力を増して慎重に決め線を描いて行きます。どうしても失敗しちゃった時は、ネリゴムで多少薄くすることができますし、紙を削って白くしたり、あるいはホワイトを入れる、なんて手もあります。が、やはり画面の美しさを損なってしまいますので、ここはぐっと我慢して丁寧に作業を進めます。
また、表情のある被写体を描く場合、この薄描きの段階で、理想の表情を決めてしまいます。この時点で、なんかブチャイく~、な顔になってしまいますと最後まで、ほぼ、ブチャイくなまま残念な結末を迎えます。
どうしてもこの段階で決められない場合は、以降、テンション低いまま無駄な作業を続けるよりも描き直した方がいいと思うくらいです。そうならない為にも、ここはぐっと慎重に。
お顔のアップ。
ネコのいきいきとした表情をおおよそ紙面に捕らえる事ができました。
ここまでくると、鼻先、目玉、等々のパーツを少しずつ詰めていきます。
しっかりと色を入れることで質感を出して行きます。最も美味しい作業です。
一方で、あまり手を入れないユルユルの箇所も残しておきます。全面をパツ~っと塗り込むと写真のようになり、絵画ならではの良さが発揮できないからです。次回以降は、抜き具合、詰め具合のバランスを常に意識して手を入れて行きます。
ボディの描き込みは、顔に比べると集中力を失いがちですが、こちらも気を抜いてはいけません。毛の下にある筋肉、骨、関節の曲げ方、それらに即した微妙な毛の流れを捕らえる事が大切です。いい絵とそうでない絵の差は、こんなところで決まるのではないでしょうか(と、勝手に思っております)。緊張感があって、生き生きとした生物を描きたいですね。
と、まあ、以上のような事を自分に言い聞かせながら手を進めております。
慎重、はいいのですが、もう少し早く、今の半分くらいの時間で描けるようになりたいですね。その方が線に勢いが出て、作品がもっと生き生きとしてくるのでは、と思っています。一歩ずつ前進です。
本日もお付き合いいただき、ありがとうございました。