今日は私の描き方、について書いてみたいと思います。
新しく作品を描く場合、きちんとした構想を練って、狙いがあって、そのために必要な計画的な手順(下準備?)があるのが王道では無いかと思います。
しかし! 私の場合「これ描こう」と思うと、美味しいところから描き始める習性があります。構想二の次(笑)。次の作品がその例です。ペンと透明水彩で描きました。
こちらは、エストニアに行った際に撮ってきた写真から制作しました。レンガの感じが綺麗だなあ、鐘楼のシルエットが綺麗だなあ、
と、気に入ったところから手を進めると、だんだんと絵が立ち上がってきます。
ぴりりっと感じるところが生き生きしてくると、後はその他の箇所の必要な描き込みがおのずと決まってきます。写真は緑豊かな芝生と、緑の鐘楼、赤いレンガの屋根屋根、
最初はそういうの、描くつもりだったんだな。。。
最終的には、華やかな色彩はいらない、細かな家並みもいらない、いらない、いらない、、で完成としました。
これは計画的(!?)ではなく行き当たりばったりです。趣味でやってるんだから、楽しいところからガッツリ行く、楽しいが一番、描きたいが一番、
こんな感じでモチベーションを維持しています。逆に計画的に描き進めると、モチベーションが維持できず大失敗に終わることも少なからず。。。
私の描くスタイル、本当は計画的でありたいのだけれど、このスタイルで行こうかどうしようか、正直、今は迷ってます。
永らく絵を描いていると、皆さんそれぞれの描くスタイルができてくると思います。もう一歩前に進むためには、あえてスタイルを崩すチャレンジも必要かな、と思います。
技法や技術力のもう一歩手前のこんなところ、作家の皆さんはどのように感じていらっしゃるのかな、興味があります。