こんにちは、saccoです。
今日は修復第二弾、日本画は絹本の作品です。
前回に引き続き、12月の個展に向け数年前の作品を取り出して来ました。
こちらは絹本に描画したものをそのまま置いておりまして、経年変化で絹がレロレロになっておりました^_^;。
でも、お気に入りの作品だしな~、お披露目したいよね~。そこで裏打ちをして、ぴし~っと美しく仕立て直し展示することにしましたよ。
ところで、絹本って日本画やる人にとっては結構あこがれじゃないでしょうか!?
私もちょっと憧れつつも、素人が手が出せるものではないと思っておりました。
でも、やってみると案外描きやすいし、なんといっても絹の透け感が美しいのです。
絹の張り方、描き方については、後日、書かせていただきますね。
そして裏打ち。
これも、絶対無理~、と思っておりましたが、やってみると案外できる。
画像はのり付け前の作品です。裏打ちについても、後日、詳細に解説しますね~。
貴方にもできますよ~。
で、本日は裏打ち終了後のトラブル、剥落した胡粉の修復レポートです。
絹の透け感に胡粉の濃淡でお肌感を表現しようと、鼻筋や頬骨の張り感は胡粉を厚めに仕上げました。が、しかし、裏打ちの終わった作品を見ると、が~~~~ん、胡粉ボロボロ、お肌ボロボロ、無残な姿に。。。
う~、ショック。なんとか綺麗なプリプリお肌に戻したいぞ~。
ということで修復作業に着手しました。方法は緩めの膠で溶いた胡粉を細かい筆でぽつぽつと置いていく要領で乾いては重ね、乾いては重ね。。。
で、なんとかこのレベルまで修復できました。
ずいぶん滑らかになりました。頬に少し陰が残りましたが、ここら辺りで修復完了とします。やり過ぎると膠染みができますので。
という事で本日の教訓、
ま、ここら辺の加減はやはり経験から学ぶしかないですね。失敗も貴重な経験と割り切って制作に望みましょう。
本日、一番、お伝えしたかった事は、絹本、裏打ちは素人でもそんなにハードル高くない、という事です。また、具体的な作業についてアップします。どんどんチャレンジして制作の幅を拡げましょう。
こちらの作品は、12月個展で展示予定です。別途、個展ご案内もアップさせていただきますね。大阪開催ですので、お近くの方は是非お立ち寄りくださいませ。
本日もお付き合いありがとうございました。