こんにちは、saccoです。
毎日暑い日が続きますね、みなさまお変わりないですか?
さて、本日は可なり基本的なパースのお話です。
基本っちゃあ基本なんですが、趣味で絵画を描いている人の中には、案外と知らない人もいるんじゃないかしら、と思い投稿です。sacco自身も、今でこそパースに力を入れて教えてくださる先生に出逢い、しこたま仕込まれたので、ある程度は知っちゃあいますが。それまではなんとなく感覚に任せておりまして。そうすると、なんだか不細工になって仕舞うことが多くありました。
描いたのはこちらです。シルバーポイントで制作中の我が部屋の絵。
前回投稿は5月ですね。まだ描いてるの~、という突っ込みは受け付けませんのであしからず^_^;。
この赤い○の部分。完全脇役ゾーンなのですが、さりとて何も描かない訳にもいかず。心決まらず、ずっと放置していました。が、段々と完成に向かって行く中で放置し続ける訳にもいかず、キャビネットを描くことにしました。
こんな感じね。
で、気を付けなくちゃいけないのが、このキャビネットの上辺と下辺の線の傾き加減です。
なんとなく描いているようで、部屋の壁の面の向きとか、テーブルとの関係とか、ちゃんと辻褄があっていないと、なんだかな~、、、という事になってしまいます。
写真どおりに描けばいいじゃない、と思ってしまいますが、近くから撮影した事もあり、写真自体が歪みまくり^_^;。
という事で、画面の中での上辺、下辺の傾きを決めて行きますよ~
まず、水平線を探します。
目の高さの位置です。
水平線上にある水平な線は右にも左にも傾かず水平です。この絵ですと、ソファーの腕置きの上辺が水平でした。グラスの上面は楕円形が見えているので水平線より下、見下ろしの位置であることが判ります。腕置きよりちょと高い位置にあるキャビネットの上辺はゆる~く見上げですね。
後は二点透視で、上辺、下辺の傾きを決めて行きますよ。
先ず、キャビネットの向かって左面。
画面の外のうんと遠い所になりますが、上辺、下辺が水平線上でクロスします。
ちらっと見えてるテーブルの右側面の線なんかも延長すると同じ点に交わります。これは、キャビネットと平行に置かれているからですね。キャビネットの下に見えている床面と壁の境界線も同じ点に向かいます。
同様にして、右側も行きますよ~
こちらも同じく、上辺と下辺の延長線が水平線上でクロスします。
テーブルの延長線も同じ点に向かいますね。
こんな感じで。
小さな絵ですが、写実だったらこの辺は決めておかないと、なんだか座りの悪い絵になってしまいます。
さて、ようやく必要な要素全ての描き込みが終わったので、後は全体の明暗の調子を整えて行きます。シルバーポイントは描いた線を消すことが出来ないので、追加、追加の作業です。早く完成しないかな~
本日もお立ち寄りいただきありがとうございました~ 暑い(;゚ロ゚)