お絵描きeveryday

趣味で続けている絵画を通じて、皆さんに情報発信していきたいと思います。多くの皆さんに鑑賞していただき、ご意見頂けるよう、頑張って更新していきたいと思います。

春を描こう 透明水彩

こんにちは、saccoです。

お家で過すゴールデンウィーク、みなさん、どのように過されたでしょう。

 

saccoは、久し振りに ペン+透明水彩で、コロナ巣籠もり中に集めた近隣の街並みを作品にしてみました。

作品のテーマは「茂る葉っぱとお家」です。

巣籠もり生活による運動不足解消のため、近所をせっせとウォーキングしてみると、そこには溢れる春の日差しと瑞々しい新緑がありました。この美しい季節を一枚の絵にしてみたくなりました。

 

選んだのはこの一枚です。

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フェンスの黄色いお花は木香薔薇です。真ん中のちょこんとある小屋が愛らしい。

 

先ずは全体のバランスや、画面の納め方を決めるにあたり、お試しでラフに描いてみました。

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いつも時間に追われていたビフォーコロナでは、試し描きなどはしたことが無かったのですが、今はタップリ時間に余裕があります。そして、この試し描きがとっても良かった。細かな木香薔薇を描く時の手の運び方とか、サイズ感、色のバランスを確認するのにとても役立ちました。ペンは、全体の淡い雰囲気を壊さないように、黒を使わずグレーにしました。ついでにサインもいれちゃいました。うん、いける!

急がば回れ、試し描きはかなりお勧め。

 

今回の作品で使った画材は、

 水彩紙:ラングトンプレステージ(初使用)

 ペン:COPIC WarmGray (0.5mm)

 透明水彩:シュミンケ ホラダム

です。

 

本描きの際は、紙を大き目にカットするのもポイントです。実際に描き進めると、もう少し右に寄せた方が良かったかな、とか、もう少し空が広い方が広がりが表現できるかも、なんて事が良くあります。紙が大きいと描きながらベストな位置に調整できるからです。ま、ね、水彩紙はお安くはないので、ちょっと勿体ないですが。。。

 

さてさて本描き。

先ずは薄く鉛筆であたりをとりペンで描画します。

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ペンは薄め薄めに入れています。

今回は、ペン描を主張しないので鉛筆でも良かったのですが、木香薔薇の輪郭を細かく描きたく、鉛筆を使うと、水彩絵の具を上から掛けたときにどうしても鉛が溶けて濁ってしまたり線が消えてしまったりするので、ペンを選びました。

 

ここまで描いたら、紙を水張りします。左右をどれくらい描き込むかは、様子を見ながら考えます。下書きの鉛筆は、画面がくすまないように軽く練りゴムでとっておきましょう。練りゴムを使う時はポンポンと叩く要領で。ゴシゴシ擦ると紙が毛羽立ちますし、表面がテカると水彩絵具が入りにくくなります。水張りをした後の鉛筆の線は消しづらいので、要らない線はしっかり取っておきましょう。

 

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水張りの方法は、こちらを参考にしてください。

www.art-sacco.com

後は、少しずつ様子を見ながらひたすら着彩です。

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描く手順ですが、saccoの場合は、先ず一番強くしっかり描きたいところに手を入れ、調子を見ながら、少しずつ周りに手を広げていきます。

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透明水彩の場合、光の当たった明るい部分は塗り残しで表現するのが一番美しいです。

濃い色の小屋の前の葉っぱのシルエットは慎重に塗り残します。

こういう作業は集中力のある描き始めや休憩後にしっかり決めていきます。

疲れてくると、どうしても作業が雑になるんですよね。

 

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ある程度描き進んだ段階で、試しにマット、額縁を重ねてみました(板張り状態なので重ねるだけです)。

水彩画は余白たっぷりが好きなsaccoですが、うん、ちょっと画面に対して対象が小さく収まり過ぎですね。マットの少し手前で色面が終わるように淡い色を加えていきましょう。

 

この段階まで来ると、少し描いてはマットと額をセットして、また気になる部分を描いてはセットして、と、眺めている時間が長くなります。コーヒー飲んでリラックスしながらも、横目でチラチラ。

 

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中心部分によりしっかり色を入れ、周囲のぼかしを効かせ、木香薔薇のボリューム感を出し、と、徐々に完成度を上げて行きました。

後は、右下の余白にサインを入れて仕上げです。

 

ご参考に部分の画像もアップしますね。

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今日は水彩画の描き始めから完成まで、順を追ってご紹介しました。

描く手順や、道具の使い方は、数を重ねる中で自分にとってのベストを見つけていくのが一番ですね。そんなみなさんのご参考になれば幸いです。

 

さてさて、長くなってしまいました。

本日もお立ち寄りいただきありがとうございました。

 

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