こんにちは、saccoです。
今日は秋晴れの気持ちの良いお日和り、スクールの皆さんと秋の写生会に行ってきました。
日頃、なかなか屋外での制作の機会がないので、写生会イベントは積極参加です。
本日の場所は兵庫県川西市にある郷土館でした。
能勢電鉄 山下駅下車 徒歩10分少々、大阪駅から1時間程で自然豊かなエリアに到着します。
郷土館それ事態は、古き良き時代の建造物が残る素敵な施設でした。詳細はwebでご確認いただくとして、写生のポイントなどを纏めてみたいと思います。
まず、写生会では、屋内での制作と比べ上手く描けない事が殆どです^_^;。
視野は広いし、光線は時間の経過と供にどんどん変わるし、お尻は痛いし、寒いし暑いし、まぶしいし、屋内の整った環境のように描けないのは当然、と割り切って制作しましょう。
だったら写生会なんか行かない方がいいじゃない？ と思ってしまいそうですが、いえいえ、やはり自然光の元、風と光を感じながら制作することに意味があります。
屋外での制作経験を積めば、屋内での写真を頼りにした制作にも必ず変化が現れます。
そう信じて、さあ、スタートです。
写生会での制作では、現地ではラフなスケッチによる情報収集に徹し、後日、持ち帰り作品を仕上げる、というスタイルもありますが、今日は現地で作品を仕上げる事を目標とします。制作時間は11:00～16:00の5時間（途中、ランチタイム、休憩あり）
場所を決める
素敵な景色は一杯あれど、いざ描くとなると中々決められないのが、対象の決定です。
自分の描くスピードや画力も配慮して、特に慣れないうちはこじんまりとした対象を選ぶのが無難です。
私も構造物を正確に捉えるのが苦手ですので、今回はこんな景色を描く事にしました。
対象を選ぶ時に最も大事な事は、美しい、と思うポイントを見つけることです。
美しいと思うポイントは、人それぞれ、答えはありません。他の人が注目しないような所を美しいと感じることができれば、それがその人の作品のオンリーワンの魅力になるでしょう。
因みに私は、門からこちらに向かう道の落ち葉、木の陰のコントラストの美しさに惹かれました。
美しいもの探しは、時としてなかなか決まらず困ってしまいます。しかし、写生会において時間は有限です。
しっかり吟味しつつも、さくっと決めましょう。あまり悩み過ぎると制作する時間が無くなってしまいますから。
構図を決める
次に鉛筆で構図を決めて行きます。書き込みは荒くて構いませんが、ここはしっかり押さえます。
必ずしも正確でなくて構いませんが、画面の中でしっくり心地よく収まるまで、補正を続けます。
慣れてくれば多少デフォルメして、より強く遠近感を表現する、なんてこともありでしょう。
ここでびしっと決まらないまま先に手を進めると、最後まで作品は精彩を欠きますよ。ぐっと我慢して構図をしっかり決めましょう。
また、紙は大きめを選び周りに余白を残しましょう。大きすぎた紙は後でカットできますが、足りない紙を継ぐことはできませんので。
ペンを入れる
今回はペン画淡彩につき、次にペンを入れて行きます。
ペンを入れる時は、鉛筆の線をなぞりません。鉛筆をガイドにしながら、トーンを拾って行きます。
できるだけ単調な線とならないよう、線の強弱を意識して描きます。ある程度、全体に手が入ったら、調子を見ながら、少し思い切ってコントラストを強めていきます。概ねペン入れが終わったら、鉛筆の線を練りゴムで綺麗に消します。鉛筆が残っていると水彩を掛けた時に色が濁るので気をつけてください。
ここで、13時になったのでランチタイム、一息入れました。
着彩～仕上げ
ゆっくり歓談しながらランチを終えたら、後はエンドまで透明水彩で着彩します。
調子を見ながら時々ペンも加えます。
紅葉が美しかったのですが、あまり生ぽい色にしない事がポイントです。
美しく見せたいところを強調するため、その他の部分の明度や彩度を落として
ポイントを強調します。
そうこうしているうちに16時となり終了です。
最後は皆さんの作品を並べて講評会でした。
同じ景色を描いても、いろんな感じ方、表現があり面白いですね。
皆さんの作品の良いとこ探しをして、自分の制作の参考にするのも写生会の醍醐味ですね。
さてさて、秋の良き日に無事写生会が終わりました。スクールの先生、いつもありがとうございます。
本日は秋晴れの心地よい気候でしたが、それでもずっと座り込んで絵を描いていると冷えてきます。
写生会の時には寒さ対策はぬかりなく、ですよ。
本日、お付き合いありがとうございました。
