こんにちは、saccoです。
日に日に秋が深まりますね。台風一過で徐々に紅葉も進むことでしょう。美しい日本の四季に感謝です。でも、近年、春と秋の良い季候の時期がとっても短くなった気がします。。。暑いか寒いか^_^;。
さて、今日は盛り上げ胡粉作品の続きです。
前回まではこちら。↓↓↓
前回、一通り盛り上げが終わり全体に胡粉をかけ終わったベースの部分に銀箔を貼りました(画像撮るの忘れました...)更にその上から岩絵の具を掛けていきます。今回は先の作品と対比させる形で、全体に白っぽく仕上げる予定です。
前回の作品はこちら。↓↓↓
白く仕上げる作品のベースには濃い色の岩絵の具を仕込んで行くと効果的だとの事。
仕込んだ銀箔は、その存在が殆ど分らなくなりました。後でどのような効果を発してくれるのでしょう、楽しみ。
10号サイズの画面にざくざく濃い色の絵の具を置いていきます。番手は荒めのものを選びます。だいたい8番くらいです。チラ見える色に変化を持たせるため、橙や群青なども加えて行きます。
う~ん、なんかグチャグチャ感満載^_^;;;
これでいい感じに仕上がっていくのか、不安がよぎります。
上記から更に絵具をぐいぐい追加してライオンさんを除き一通り画面が暗くなりました。次は白い絵具をかけて行きます。
番手は細かいものが良いとのことで、12番の岩白、岩鼠を混ぜました。
結構な量の岩絵の具を一気にハケで塗ると、、、
白い画面ができあがりました。
ここで、絵具がしっかり乾くまで一旦手を止めます。
次は「洗い」です。
白い岩絵の具がしっかり乾いたら、水を含ませたハケを使い調子を見ながら白い絵具を洗い取って行きます。
下に仕込ませた荒い粒子の岩絵の具が見えて来ます。更に洗うとその下の水肥絵具も見えて来ます。盛り上げ胡粉のエッジに溜まる岩絵の具の感じを確認しながら手を進めます。手探り、手探りwww。
この日は、先生様と一緒に作業(ハケを持っているのは先生の手^_^)。
この手法でずっと制作されている先生でさえも、「洗いをしたらどのような見え方をするか、やってみないと分らない」とのこと。なんとミラクル、複雑な手法でしょう。出たとこ勝負、ってやつですね。
洗いの作業中は岩絵の具が濡れるので濃い色になりますが、乾くとまた白の粒子の色が強くなります。岩絵の具は乾いてみないと色が分らないところに難しさがあります。また、絵具の粒度により見え方が変るところも難しくて面白い。
上記の岩白絵具は12番手を使っていますが、白(びゃく)と言われる一番細かい番手の絵具を使うと、もっと薄く貼付く感じ、被覆力が上がるとの事。でもsaccoの手持ちの絵具に岩白の百がなかったので、この日はここまで。後日、絵具を調達して続きを描いて行きたいと思います。他の画材と違い、岩絵の具は色数の多さに加え、更に粒度(番手)により細分されるため、必要な絵具を揃える事も結構難しいです(コストも掛かるし。。。)。そこが、また楽しみではありますが。
こんな感じの日本画制作、虜になる方が多いのも納得できます。偶然性を楽しいつつも、絵具の特徴を知って、意のままにコントロールできるようになりたいものです。道は遠いですな。。。
ではでは、本日はここまで。気候も良くなりました、皆様も芸術の秋をご満喫くださいませ~。