こんにちは、saccoです。
秋も深まり、すっかり良い季節ですね。寒くなる前に活動しなくちゃ。
さて、今日は久しぶりの混合技法、今、悪戦苦闘している作品です。
昨年から連作で取り組んでいる薔薇です。
こちら薔薇園で撮影した写真をもとに制作しております。
ついつい美味しいところから描いてしまういつもの手番で、主役の花はまあ良いとして、バックがついてこない。しっかり日差しのある日の薔薇園はかなり明るいのですが葉っぱの群が沈んでしまいます。不透明系のグリーンでガッツリ明るく描いたら、さっぱり馴染まず浮いてしまったので、暗色で一度、暗く落とし込んでリカバリー。
ここから主役の薔薇が浮かないように、いかに葉っぱを上げていくか、どうしたら自然な空間が感じられるように描けるか、う~ん、難しい。
そこで先生に教えていただいたのは、補色の赤で下塗りをする、という方法です。赤を仕込むとは全く以て考えも及びませんでした。
赤と言っても不透明のカドミウムレッドなどではなく、透明系の赤です。今回使ったのはアリザリン。マゼンダなんかもで良さそうです。
そして絵具をベッタリ、ではなく、硬い豚毛の筆で塗り込みます。先生曰く、デッキブラシで擦りこむ要領とのこと。スリスリ。。。
こうして薄く仕込んだ赤が濡れているうちに緑をのせると、
こんな感じの色味になります。なるほど、明るめの緑も浮かずに馴染んでくれる感じです。
仕込む色は赤系の他に黄色系なんかでも良いそうです。そして緑はできるだけ混色で作る、というのもポイントのようです。
さてさて、saccoにとっては新発見な技法だったので備忘録の意味も込めて記事にしました。皆さんの作品にも活用してみてくださいね。彩度高いけどお子ちゃまじゃなくて大人な色味にしたい、そんな時に活躍しそうです。
ではでは、また、新発見をアップしていきますのでお楽しみに~。
秋の夜長もアートライフを。