こんにちは、saccoです。
コロナウィルスがなかなか収束に向かいませんね。
この三連休は兵庫~大阪の移動自粛となりまして、saccoは引き続きの隠遁生活。断捨離スイッチが思いっきりオンになりましたので、この熱が冷めないうちにガッツリ物捨てをしようと、ひたすら家の整理を進めました。
すっきりしたいからと言って物を小さくコンパクトにまとめ、押し入れの奥深く仕舞い込もうものなら、もうすっかりその存在を忘れて、次のお掃除のタイミングに「お、こんなものあった」となるのは何度も経験しております。はい、何度も。
ポイントは捨てること、使う予定のものは忘れてしまわないように目に付くところに置いておいて、今日からでも兎に角使い切る事です。
昔に描いた絵画作品も随分捨てました。前回の大掃除の際には「これは置いておこうかな」と思って選別した作品も、今見ると。。。。
それだけ自分のスキルが上がったと考えれば嬉しいことですが、長年、制作をしているのにこれと言った作品が手元に一つも無い寂しいものです。
何やって来たんだかな~、と切ない気分に。。。
おっと、断捨離の話で独り盛り上がってしまいました。
今日は在宅環境で新しく描き始めた混合技法の作品をご紹介です。
描いているのはまた薔薇です。薔薇は手強いです。
悔しいから、もうしばらくしつこく描いて、薔薇を極めたい、と野心に燃えております(笑)。
上はテンペラ絵具による白起こしが終わったところです。
ベースのイエローオーカーのインプリミトゥーラの上から、サップグリーン+ローアンバーの油絵の具。白起こしでは、油絵の具の中に白テンペラが入り込む感じです。
一層で終わらせたかったのですが二層描いております。手際よく描かないと絵具の層が乾いてしまい、再度、油彩→テンペラ絵具、と手番が増えることになってしまいます。
絵具の層がある程度厚ければ2~3日は乾かないようですが、saccoの場合、特に油絵の具の層が薄く、直ぐに乾いてしまいます。
次の層は、ローアンバーライトでグレーズし、更にテンペラの描画を進めました。テンペラ三層目です。
今回は白テンペラによる描画を慎重に進めています。この段階から形をしっかり追いかけないと、後から描き込みの精度を上げようと思っても難しい事は、前の作品で経験済みです。
ここで、赤をグレーズしました。絵具はアリザリン。透明色です。
ものすごく強烈な赤に写っていますが、これは朝日を受けているからです(在宅勤務だから、仕事開始する前に制作できちゃったりします)。
テンペラの白をしっかり仕込んだ箇所は鮮やかに絵具が発色します。セロファン紙を重ねる感じですね。
アリザリンの上から白テンペラのハッチングをしました。
花びらの形に沿って、ハッチングの線を残したいのですが、技術力及ばず綺麗な線が描けませんので諦めてクロスハッチング(縦×横×斜め)に切り替えました。
同日の夜に更にテンペラを入れましたが、絵具が乾いてきたのでテンペラが油絵の具に入り込まず白浮きしてしまいましたので、ここで一旦手を止めて1週間ほど乾かします。
こんな感じで、油絵具によるグレーズ→白テンペラ を重ねながら構築していくのが混合技法です。
いつも延々とこの作業をやってしまうのですが、今回はできるだけ手数を少なく仕上げたいと考えています。制作の効率を上げたい、という狙いもあるのですが、一番の理由は最低限の手数で精度を上げた絵肌を目指したいからです。
好みにもよりますが、減算、減算で仕上げた、軽やかだけど精緻な作品がsaccoの好物です。
さてさて満足のできる作品に仕上がりますでしょうか。
ではでは皆様、コロナの影響でまだまだ不便な生活が続きますが、栄養と睡眠をしっかり摂って免疫力を上げ、感染予防に努めて下さいね。