こんにちは、saccoです。
初春を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は、三が日、のんびり過しました。
そろそろ今年の活動を始動しなくては。。。
本日のお題は旧年ネタではありますが、バルト三国の一つ、エストニアの風景をペン画淡彩に起こした事例のご紹介です。
三枚の作品をご紹介しますが、三枚三様の表現となっています。
意図して三様にした訳ではありませんが、それぞれの風景にあった表現を模索すると、結果的に違った表現になりました。
まずはこちら。
右手の横幅の広い建物、ふとっちょマルゲリータという俗称のようです。レンガの風合いと赤い屋根のコントラストが美しいと思い着手しました。また、左手の梢のシルエットもちょっとメルヘンチックで絵になりそうです。
できあがった作品はこちら。
ペンで描き進むうちに、鮮やかな色彩はないほうが魅力的かも、と思いペイズグレーの彩色だけで完成としました。
改めて見てみると、やっぱり写真の色彩も魅力的ですね。もう一枚、描いてみたくなりました。
次の作品はこちら。
タリンは、旧市街を取り囲むこの要塞がシンボリックな街です。
お伽の国の景色のような可愛らしさが魅力ですが、saccoはこの、ちょっとオドロオドロしく見える景観に魅力を感じました。ここら辺りが個性でしょうか。
透明水彩の美しさを引き出すために滲みを生かし、こんな作品となりました。
この作品は、かなり自分の感性に近い仕上がりとなったため、8月の個展ではDMにも採用して、個展の代表作品の位置づけとしましたよ。
紙はアルシュを使っています。水を十分に含ませて、美しい滲みを作りたかったのですが、実はなかなか一発で思ったような滲みが作れず、何度も筆を入れました。紙の特性、水の量、絵の具の濃さなど、経験を積まないと思った様には行きませんね。
最後はこちら。
こちらは写真を選んだ時点で、絵本のようなカワイイ作品にしたいと思い制作しました。ですので、赤い屋根、青い空などの固有色もしっかり入れる事に。
仕上がりはこちら。
調子を見ながら、周囲は白く塗り残した状態で手を止めました。ペンは強くなりすぎないようにグレーを使っています。
どの絵も絶対的な方法論があるわけではなく、画面と対話しながら、様子を見ながら、描き進めて行きました。数をこなす中で自分らしさが定着してくるといいなあ、と思います。
本日取り上げたタリンは、フィンランドのヘルシンキからフェリーに乗って2時間以内くらいで到着します。ヘルシンキは日本からとても行きやすく(直行便がありフライト時間も短いです)、バルト三国の中ではもっともアクセスが便利です。ヘルシンキから日帰りで足を延ばす事もできますよ。景観はとても可愛らしく、絵になる景色が一杯、スケッチ旅行にはもってこいですね。
以上、本日はエストニアはタリンのお絵描き散歩でした。
ヨーロッパの景観はとても絵になるのですが、いざ描こうと思うと、どのように景色を切り取ったらいいのか、案外と悩ましいところです。saccoもまだまだ模索中ですが、具体的な作品の事例を見て参考にしていただければ幸いです。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。